皆さんこんにちは、自転車のキーマートです。
自転車に乗っているときに、サドルが外れてしまったらどうしますか?
サドルが外れると、バランスを崩して転倒したり、後ろから来る車にひかれたりする危険があります。
サドル外れ事故は、自転車の製品事故の中でも多く発生しており、重傷に至るケースも少なくありません。
そこで今回は、自転車でサドルが外れたときに対処する方法や、サドル外れ事故の発生率と重傷度、予防策についてご紹介します。
自転車でサドルが外れたときに対処する方法

自転車でサドルが外れたときに対処する方法は、以下のようになります12。
まずは、パニックにならずに冷静になりましょう。
サドルが外れても、ハンドルとブレーキは使えますので、安全な場所に自転車を停めることを優先しましょう。
サドルが外れた原因を確認しましょう。
サドルは、シートポストという棒状の部品に取り付けられていますが、シートポストにはめ合わせ限界標識という線があります。
この線が見えていると、シートポストが抜けやすくなりますので、サドルを高くしすぎないようにしましょう。
また、シートポストには固定ボルトというネジがありますが、これが緩んでいると、サドルがぐらついたり外れたりしますので、定期的に締め直しましょう。
サドルが外れた場合は、シートポストにはめ直して固定ボルトを締め直しましょう。
シートポストのはめ合わせ限界標識が隠れるようにしましょう。
また、サドルの角度や位置を調整しましょう。サドルが前後にずれていると、ペダルを漕ぐときに負担がかかりますので、サドルの先端とペダルの中心が同じ高さになるようにしましょう。
サドルが左右に傾いていると、お尻や股関節に痛みが出ますので、水平になるようにしましょう。
サドルが壊れている場合は、修理や交換が必要です。
サドルは、表面のカバーと中身のスポンジやバネなどで構成されていますが、これらが破れたり劣化したりすると、乗り心地が悪くなります。
また、サドルのベースとなるプラスチックが割れたり、サドルレールという金属の部品が曲がったりすると、サドルが外れやすくなります。
サドルの修理や交換は、自転車の専門店に依頼しましょう。
サドル外れ事故の発生率と重傷度
サドル外れ事故は、自転車の製品事故の中でも多く発生しています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構が公表している自転車の製品事故防止のためにという資料によると、2004年から2008年の5年間に発生した自転車の製品事故は、スポークや前ホークへの異物の巻き込みが最も多く、次いでサドルが外れる事故が多く発生しています。
サドル外れ事故は、転倒や交通事故につながる危険性が高く、重傷に至るケースも少なくありません。
日本外傷データバンクに登録された交通外傷例のうち、自転車でサドルが外れたという事故類型は、全体の0.6%にあたる79例でしたが、そのうち重症度がAIS 3以上(重症以上)のものは、41例(51.9%)にのぼりました。
重症度がAIS 3以上のものの損傷部位は、頭部が最も多く、次いで下肢、胸部、腹部と続いています。
サドル外れ事故は、頭部外傷や骨折などの重篤な傷害を引き起こす可能性があることが分かります。
サドル外れ事故の予防策

サドル外れ事故を防ぐためには、以下のような予防策をとりましょう。
自転車の点検を定期的に行いましょう。
特に、サドルの高さや角度、固定ボルトの締め具合などを確認しましょう。
サドルがぐらついたり、高すぎたり、傾いたりしていると、サドルが外れやすくなります。
また、サドルの表面や中身に破れや劣化がないかもチェックしましょう。
自転車の使用を始めて1年未満の場合は、注意して走行しましょう。
自転車の製品事故で最も多く発生している事故は、自転車の使用を始めて1年未満の使用者に多く発生しています。
新しい自転車を購入したら、自転車の操作に十分に慣れるまで注意して走行しましょう。
また、購入して1~2カ月のうちに、購入したお店で初期点検を受けることをおすすめします。
自転車の部品は、使用によって伸びたり緩んだりすることがありますので、専門家による調整が必要です。
自転車のサドルの種類や品質にも注意しましょう。
自転車のサドルには、形状や素材、構造などによってさまざまな種類があります。
自分の体型や乗り方に合ったサドルを選ぶことが大切です。
また、サドルの品質にも差がありますので、安全基準に適合しているかどうかを確認しましょう。
安全基準に適合しているサドルは、JISマークやSGマークなどの表示があります。
安全基準に適合していないサドルは、品質が低く、サドルが外れるリスクが高いです。
そのため、安全基準に適合していないサドルは、避けるようにしましょう。
自転車のサドルの高さや角度を自分に合わせて調整しましょう。
自転車のサドルの高さや角度は、自分の身長や足の長さ、姿勢などによって変える必要があります。
サドルの高さや角度が合っていないと、ペダルを漕ぐときに負担がかかったり、バランスを崩したりすることがあります。
サドルの高さや角度の調整は、自分で行うこともできますが、専門的な知識や技術が必要です。
そのため、自信がない場合は、自転車専門店や修理工場に任せることをおすすめします。
まとめ
自転車でサドルが外れたときに対処する方法や、サドル外れ事故の発生率と重傷度、予防策についてご紹介しました。
自転車でサドルが外れるという事故は、発生率は高く、重傷に至る可能性も高いという危険な事故です。
そのため、自転車に乗る方は、サドル外れ事故の対処方法と予防策を知っておくことが大切です。
自転車のサドルの品質に注意したり、取り付けや調整を適切にしたり、点検やメンテナンスを定期的に行ったりすることで、サドル外れ事故の予防につながります。
自転車は楽しく安全に乗りたいものです。サドル外れ事故に気を付けて、自転車ライフを楽しみましょう。
おすすめの商品
最後に、サドル外れ事故の予防に役立つおすすめの商品を紹介します。
以下の商品は、自転車のサドルの品質や安全性に優れているものです。
自転車のサドルを交換したい方や、新しい自転車を購入したい方は、ぜひ参考にしてください。
[BROOKS B17 STANDARD]
BROOKS B17 STANDARDは、英国の老舗ブランドBROOKSの代表的なサドルです。
レザー製のサドルは、使い込むほどに自分のお尻に馴染んでいきます。
JISマークやSGマークに適合しており、安全基準を満たしています。
形状は、男性用と女性用の2種類があり、自分の体型に合わせて選べます。
サドルの重量は約520gとやや重めですが、耐久性や快適性は抜群です。
[TOPEAK サドルバッグ]
TOPEAK サドルバッグは、自転車のサドルに取り付けることができる便利なアイテムです。
サドルバッグは、空気入れや工具、スマホなどの小物を収納することができます。
サドルバッグには、反射材やライトを取り付けることができるスロットがあります。
これにより、自転車の安全性や見た目を向上させることができます。
サドルバッグは、サイズや容量によってさまざまな種類があります。
自分の用途に合ったサドルバッグを選びましょう。
[GIANT CONTEND SL 2]
GIANT CONTEND SL 2は、高性能なロードバイクです。
GIANT CONTEND SL 2は、アルミニウム製のフレームにカーボン製のフォークとシートポストを組み合わせており、軽量で剛性が高いです。
サドルは、GIANTのオリジナルブランドであるCONTACTのものを採用しており、快適性と安定性を兼ね備えています。
サドルの高さや角度は、簡単に調整できます。
以上が、サドル外れ事故の予防に役立つおすすめの商品の紹介でした。
自転車のサドルは、自転車の安全性に直結する部分です。
自転車のサドルに関する知識や対策を身につけて、サドル外れ事故を防ぎましょう。
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