こんにちは、自転車整備士の椿直之です。
今回は、自転車安全整備士の筆記試験から、実際に出題される問題をご紹介します。
こんな問題が出題されます。
問 道路交通法に定める自転車運転講習の対象となる危険行為には、「信号無視」「一時不停止」「酒酔い運転」などがあるが、「安全運転義務違反」もその対象である。
〇か×か。
答えは〇です。
「信号無視」「一時不停止」「酒酔い運転」は文字通り危険行為になるのは明らかですね。
ではあまり聞き慣れない「安全運転義務」とはいったい何でしょうか?
「安全に運転すること」に「違反」することが危険なのは当たり前ですし、あまりにも漠然としていてわかりづらいのではないかと思うので、詳しく見ていきましょう。

安全運転義務には、具体的に次の2店が求められます。
「安全操作義務」と「安全確認義務」です。
まず安全操作義務についてですが、これはハンドル、ブレーキ等を確実に操作しなければならない、ということです。
例えば片手運転は、一見危険行為とも思われがちですが、一概にそうも言えません。
右左折や停止の際、自転車も手信号を出さなければならないことになっているので、その瞬間片手になってしまうからです。
道路状況や交通状況に応じたレベルで安全に操作できれば良いので、要は「バランスの崩しやすいデコボコ道では片手運転しないでね」という感覚です。
もう1つの安全確認義務ですが、これは道路状況、交通状況に応じ、他人に危害を及ぼさない様な速度、方法で運転しなければならない、というものです。
スピードを出しすぎて歩行者などにケガを負わせない様に、という意味です。
例えばロードバイクで車道を走り、時速40kmが出ていたとしても、その他の並走する車もスムーズに流れている場合であれば危険行為ではありません。
ただし、同じ道でも渋滞等で混雑していて、車が停止または徐行しているような交通状況の場合、停まっている車の影から歩行者が飛び出してくる可能性もあるため、時速40kmで車の横をすり抜けるのは不適切です。
同じ道、同じ速度でも、交通状況に照らし、交通事故を引き起こす可能性の高い運転操作、速度、方法だった場合に違反に問われることになります。
違反は「道路交通法違反」となり懲役または罰金を食らうことになるので、自転車での走行と甘く見ず、「車両である」という認識を持って運転を心掛けることが大切です。
現在、キーマートではこのような試験対策問題を、過去問をもとにしてしっかりと解説も入れたテキストとして鋭意作成中です。
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コメント
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