皆さんこんにちは、自転車のキーマートです。
自転車に乗るとき、坂道は避けられないものです。
坂道を上り下りするときには、自分の体力や技術に合わせて、ペダリングやブレーキングの方法を工夫することが大切です。
そうすれば、疲れにくく、安全に、楽しく走ることができます。
今回は、自転車で坂道を上り下りするときのコツを紹介します。
坂道を上るときのコツ

坂道を上るときには、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- ギアの使い方
- ペダリングの仕方
- 姿勢や呼吸
ギアの使い方
坂道を上るときには、ギアを軽くしてペダルを回しやすくすることが基本です。
ギアが重すぎると、ペダルを踏み込む力が必要になり、筋肉に負担がかかります。
また、ペダル回転数が低くなると、心拍数や呼吸数も上がり、心肺機能に負担がかかります。
ギアは坂の勾配や自分の体力に合わせて調整しましょう。
一般的には、前のギア(チェーンリング)は小さい方(インナー)にし、後ろのギア(カセットスプロケット)は大きい方(アウター)にします。
これで最も軽いギアになります。後ろのギアは坂の傾斜や速度に応じて細かく変えていきます。
ギアを変えるタイミングは、坂に入る前や勾配が変わる前に行うことが望ましいです。
坂の途中でギアを変える場合は、一瞬だけペダルの力を抜いてから行います。
そうしないと、チェーンが外れたり、変速機が壊れたりする恐れがあります。
ペダリングの仕方
ペダリングは、ペダルを回すだけではなく、押す・引く・上げる・下げるという4つの動作を組み合わせて行います。
これを円滑な動きで行うことで、効率的なペダリングができます。
坂道では特に、ペダルを引く・上げる動作が重要です。
これらの動作は、主にハムストリングスやヒップフレクサーという筋肉を使います。
これらの筋肉は通常あまり使われないため、鍛えることで筋力や持久力が向上します。
また、ペダルを引く・上げる動作は、ペダルを押す・下げる動作だけでは生じない力を発揮できます。
これにより、ペダル回転数や速度を維持しやすくなります。
ペダルを引く・上げる動作を行うためには、足首や膝関節の可動域や柔軟性が必要です。
また、クリートシューズやビンディングペダルなど、足とペダルを固定する装備があるとより効果的です。
もし、普通のシューズやペダルを使っている場合は、足の甲をペダルに乗せて、かかとを少し上げるようにしてみましょう。
姿勢や呼吸
姿勢や呼吸も坂道を上るときには重要です。
姿勢は、背筋を伸ばして、肩や首をリラックスさせます。
また、腕は曲げて、ハンドルに力を入れすぎないようにします。
これにより、血流や酸素の供給がスムーズになります。
呼吸は、深くてゆっくりとしたものが理想です。
息切れや息苦しさを感じたら、ペースを落としても構いません。
呼吸はペダリングと同期させることで、リズム感が生まれます。
例えば、ペダルを2回踏むごとに吸って、2回踏むごとに吐くというようにします。
坂道を下るときのコツ

坂道を下るときには、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- ブレーキの使い方
- ペダリングの仕方
- 姿勢や視線
ブレーキの使い方
坂道を下るときには、ブレーキを適切に使うことが安全性や速度コントロールにつながります。
ブレーキは前後のバランスよくかけることが大切です。
前ブレーキだけを強くかけると、前輪がロックして転倒する恐れがあります。
後ブレーキだけを強くかけると、後輪がロックしてスリップする恐れがあります。
ブレーキは一気に強くかけるのではなく、繰り返し軽くかけることで、減速しながら走行します。
これをパルスブレーキングと言います。
パルスブレーキングは、ブレーキの効きを安定させたり、タイヤのグリップ力を維持したりする効果があります。
ブレーキはカーブや路面状況に応じて調整します。
カーブでは進入前に減速してから曲がります。
曲がりながらブレーキをかけると、バランスを崩したり、タイヤが滑ったりする可能性があります。
路面状況では雨や砂利など滑りやすい場合は、ブレーキの力を弱めて慎重に走ります。
ペダリングの仕方
坂道を下るときには、ペダリングは必要ないのでは?と思うかもしれませんが、実はペダリングも重要です。
ペダリングは以下の3つの効果があります。
- 速度や加速力の調整
- 車体の安定性の向上
- 筋肉の温存
速度や加速力の調整は、自分の意思で走行速度をコントロールできることです。
坂道では重力に任せて下るだけではなく、自分でペダルを回して加速したり減速したりすることで、安全性や快適性を高めることができます。
車体の安定性の向上は、ペダルを回すことで、タイヤと路面の接地面積が増えることです。
これにより、タイヤのグリップ力が高まり、カーブやブレーキングでの安定性が向上します。
筋肉の温存は、ペダルを回すことで、筋肉に血液や酸素が流れることです。
これにより、筋肉が冷えたり疲労したりするのを防ぎます。
また、坂道を下った後に平地や上り坂になったときに、すぐにペダリングに切り替えることができます。
ペダリングは、坂道を下るときにもペダル回転数を高めて行うことが望ましいです。
ペダル回転数が高いほど、上記の効果が高まります。
また、ペダル回転数が高いほど、ギアも重くすることができます。
ギアが重いほど、速度や加速力も高まります。
姿勢や視線
姿勢や視線も坂道を下るときには重要です。
姿勢は、重心を低くして、車体と一体化するようにします。
具体的には、以下のような方法があります。
ハンドルはドロップハンドル(下の部分)に握る
腰は前傾させて、お尻はサドルから少し浮かせる
膝は内側に寄せて、チェーンステー(後ろのフレーム)に触れるくらい
肘は曲げて、ハンドルから少し離す
これらの姿勢は、空気抵抗を減らしたり、バランスを取りやすくしたりする効果があります。
ただし、姿勢が固まらないように注意しましょう。
柔軟に動かせるようにすることで、路面やカーブに対応できます。
視線は、前方や遠方に向けて広く見ることです。
視線が近くや下に向いてしまうと、速度感や距離感が失われてしまいます。
また、視線が行きたい方向に向けられると、自然と体もその方向に動きます。
これを視線誘導と言います。視線誘導はカーブや追い越しで有効です。
おすすめの商品
自転車で坂道を上り下りするときに役立つ商品を紹介します。
[SHIMANO(シマノ) PD-R8000 SPD-SL ペダル]:
ビンディングペダルでペダリング効率を高める
[SHIMANO(シマノ) SH-RP400 SPD-SL シューズ]:
クリートシューズで足とペダルを固定する
[SHIMANO(シマノ) BR-R8000 アルテグラ ブレーキキャリパー]:
高性能なブレーキで安全性と速度コントロールを向上させる
[GIRO(ジロ) SYNTHE MIPS ヘルメット]:
軽量で通気性の良いヘルメットで頭部を保護する
[GARMIN(ガーミン) Edge 540 サイクルコンピューター]:
高機能なサイクルコンピューターで走行データやナビゲーションを表示する
以上、自転車で坂道を上り下りするときのコツとおすすめの商品についてご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。
自転車で坂道を楽しく走ることができるようになると思います。
コメント