ハンドル、サドルの高さ調節 はめ合わせ限界標識はなぜ必要??

自転車:知識

こんにちは、自転車整備士の椿直之です。

突然ですが、みなさんは自転車を買ったとき、必ず渡される「取扱説明書」を読んだことがありますか?

自転車の使い方なんて子供の時から知っている!

今さら読む必要なんてない!

と思っていませんか?

そう思っているあなたこそ、ぜひ読んでみてほしい内容です。

あなたは絶対に自転車の使い方を知らないはずです。

今回はセミナーの生徒さんからいただいた質問をもとに、気になるポイントを見てみましょう。

自転車を運転時に握る部分であるハンドルと、座るための座席であるサドルは、乗り手の新調や操作レベルに応じてある程度自由に高さを調節できます。

その際、下限はハンドルポスト、シートポストがフレームの中に入ってしまうまで入れば最下限です。

上限は、上げすぎるとハンドルポスト、シートポストが抜けてしまいますが、「抜けないギリギリのところで止めればいい」というわけではありません。

「はめ合わせ限界標識」という線があり、この線がフレームの外に出ないところまでが調整限界です。

この限界まで上げてもまだ自転車が小さい、窮屈だと感じるようなら、1サイズ上の自転車の購入を検討することをオススメします。

ハンドルは調整するのに工具が必用なので、あまり自分で調整する人は少ないかと思いますが、身近なのはサドルでしょう。

工具なしで調整可能で、1台の車体を家族で交代で乗る場合は、乗り手に合わせてシートポストを上げ下げすることは皆さんも経験があるかと思います。

ではなぜこのはめ合わせ限界線が存在しているのでしょうか。

セミナーの生徒さんでお客様に聞かれ、答えに困ったようなので解説していきます。

ハンドルもサドルも、この線を越えた状態で固定しても、しっかりと固定されず、フレームを傷めることになってしまうからです。

ハンドルは、ハンドルポスト下部に「ウス」という、ネジを締め込んで位置がズレることで固定されるという部品があります。

限界線を越えてしまうとこのウスが押し付けられる面積が減ってしまい、固定力が弱くなってしまうのです。

こうなると走行中にハンドルの向きがズレたり、くるくる回ってしまうことになります。

サドルであれば、高さを上げれば上げるほど、サドルの位置は後ろになっていきます。

限界線を越えると、想定よりさらに後ろの位置になるので、シートポストが規程の耐荷重に耐えられず、必要以上の負荷がかかり後ろ向きに折れる可能性があります。

シートポストだけが折れるならまだ良い方で、シートポストの負荷により、ポストがはまっているフレーム側の穴も広がってしまう恐れもあります。

シートポストだけなら部品交換で済みますが、フレーム側では直しようがありませんので、新車を買うことになります。

このように、ハンドルもサドルも調整限界を越えてしまうことで、走行中に危険な目にあうどころか、車体を損傷する可能性もあるということです。

たまに学生で急に背が伸びて、サドルを限界以上まで上げてしまっている人いますが、危険であることを注意してあげなければなりませんね。

自身がケガをしないように、そして自転車を大事に長く乗るためにも、決められた基準は守って使用するようにしましょう。

いかがでしたか?

自転車のハンドルサドルには調整限界があること自体、知らなかった方も多いのではないでしょうか?

生活に浸透して身近すぎる自転車ですが、取扱説明書にはまだまだあなたの知らない謎がたくさん詰まっています!

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