こんにちは、自転車整備士の椿直之です。
みなさんは、自転車を買ったとき、必ず渡される「取扱説明書」を読んだことがありますか?
自転車の乗り方なんか子供の時から使ってるんだから知っている!
今更読む必要なんてない!
と思っていませんか?
そう思っているあなたこそ、ぜひ読んでみてください。
あなたは絶対に自転車の使い方を知らないはずです。
今回は実際にどんなことが書かれているのか、試しに1つだけ内容を見てみましょう。

自転車の日常点検についての記載です。
毎日、乗る前の点検項目について書かれています。
この中で、タイヤの空気圧のチェックという項目があります。
皆さんは、しっかり「乗る前に」「毎回」タイヤの空気圧をチェックしていますか?
ちゃんとチェックしている人はこの記事は読まなくて大丈夫です。
空気圧をチェックして、タイヤの接地面が下の画像のようになっているかどうかチェックし、少ないようなら空気を入れなければいけません。

タイヤに空気が入っていないと、タイヤを潰して走ることになるため、中のチューブを傷めてしまい、パンクしてしまいます。
パンクの原因の主な要因は、ほとんどコレ。
説明書にもそのまんま書いてありますね。
針やガラス片が刺さって穴が空いてパンク、というのはなかなか無いです。
しかもチューブを傷めたせいでパンクさせてしまっているので、通常のパッチを貼るパンク修理は不可能で、チューブ交換するしかありません。
その上タイヤも潰しているので、側面にヒビ割れができ、酷い場合はタイヤも交換せざるを得ません。
「手で押してみて、結構固いからまだ大丈夫」
という考えは危険です。
最近の自転車は耐パンクタイヤという少し厚みのあるものを標準装備している車種も増えてきているため、その厚みのせいで
「空気が抜けているのに、入っているかのように固い」
という感触になっています。
こういう自転車の場合は、タイヤの側面を両側からつまむようにすると、空気が入っているか判断しやすいと思います。
また手で触っても感触は固いですが、乗ってみるとかなりペダルが重くなっているはずです。
「最近自転車を漕ぐのが重く感じるようになった」
という人は、まずはタイヤに空気を入れてみましょう。
騙されたと思って入れてみると、劇的にペダルが軽くなって驚くはずです。
それでも判断に迷う場合は、乗っても乗らなくても2〜3週間に1度はかならず空気を入れるようにしましょう。
見た目や感触で判断できなければ、「時間で管理」することが大切です。
しっかり空気を入れておかないと、せっかくパンクに強いタイヤを履いていても、上述のようにヒビ割れをおこし早くダメにしてしまうことになります。
よく半年に1度はパンク修理で持ってくる自転車屋の常連みたいな人がいますが、やはり空気圧の管理ができておらず、毎回チューブ交換です。
どんなに自転車が新しくても関係ありません。
新車で買ってそのまま2ヶ月も空気を入れずに乗っていれば中のチューブはボロボロです。
それもこれも、取扱説明書に書かれていることを守れば防げるものです。
皆さんもこの記事を読んだからには、空気圧の管理をしっかり行い、無駄なパンクをしないように気をつけましょう。
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