皆さんこんにちは、自転車のキーマートです。
冬になると、雪が降る地域では自転車に乗るのが大変になります。
雪道や凍結路は滑りやすく、自転車の制御が難しくなります。
また、視界が悪くなったり、寒さで体がこわばったりすることもあります。
雪の日に自転車に乗るときは、どのように注意すればいいのでしょうか?
そして、雪道で自転車に乗ることによる事故の発生率や重傷度はどのくらいなのでしょうか?
今回は、雪の日に自転車に乗ることに関する情報をまとめてみました。
雪道で自転車に乗るときの注意点

雪道で自転車に乗るときは、以下のような注意点があります。
雪道や凍結路を走る場合は、タイヤにタイヤチェーンやスタッドレスタイヤなどの滑り止め装置を取り付けるか、雪路用タイヤを装着しましょう。
タイヤの空気圧も適切に調整しましょう。
制限速度にかかわらず、速度を十分に落とし、車間距離を十分にとって運転しましょう。
急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどの「急」のつく運転は避けましょう。
カーブでは、ゆっくりとハンドルを操作し、アクセルを踏み込まずにゆっくりと加速させましょう。
カーブはスリップが起きやすい場所なので、特に注意が必要です。
橋の上やトンネルの出入口付近は、風を遮るものがないので、路面が凍結しやすくなります。
路面を一見しても凍結しているとわかりにくい場合もありますので、速度を落としハンドルをしっかり握って走行しましょう。
日暮れから翌朝までは、路面の凍結や積雪が起きやすい時間帯です。
日が暮れると、雪などで濡れた路面の水が凍り始めるため、スリップしやすくなります。
朝になると、凍結した路面の表面の氷が溶け出して、車が水の上をすべる状態になる危険性があります。
日暮れから翌朝まではとくにスリップしやすい時間帯だと認識し、注意して走行しましょう。
雪道で自転車に乗ることによる事故の発生率と重傷度

雪道で自転車に乗ることによる事故の発生率と重傷度については、以下のようなデータがあります。
総務省消防庁の調査によると、昨冬(令和2年11月~令和3年4月)の雪害による死者は110人で、そのうち95人(86%)が「屋根の雪下ろし等、除雪作業中」でした。
また、65歳以上が91人で8割以上を占めています。
年別に比較すると、平年の約2倍の死者数となっています。
国土交通省の調査によると、2019年中に自動車が起こした事故のうち、路面の状態が「凍結や積雪」及び「湿潤や水たまり」が原因で運転操作や制動距離等に影響を及ぼした事故は2,290件発生しました。
死者数は456人、重傷者数は927人で、前年と比較して死者数が31人減少、重傷者数が11人増加しています。
内閣府防災情報の調査によると、2019年中に起きた凍結時の舗装道路での交通事故(四輪車、二輪車)は2,576件で、積雪時(1,778件)の約1.4倍になります。
死亡事故に絞ると凍結時は30件で、積雪時(9件)の約3.3倍も多く、路面が凍ると重大事故が起きやすくなるのがわかります。
新潟県で、2018年12月~翌年3月までの4か月間に、スリップによる人身事故は70件発生しました。
法令違反別にみると、ブレーキとハンドル操作の誤りで全体の約8割を占めています。
事故時の人的要因をみると、「ブレーキを強く掛け過ぎた」が多く、「驚愕」して急ブレーキや急ハンドルの操作をしたケースが続きます。
また、「凍結等に気づかなかった」という回答もみられました。
雪道事故の防止策に関連するおすすめの商品
スタッドレスタイヤ:
自動車と同様に、自転車にもスタッドレスタイヤがあります。
スタッドレスタイヤは、凍結路面に強いグリップ力を発揮する特殊なゴムでできています。
タイヤの表面には細かい溝があり、雪や氷を排出する効果もあります。
スタッドレスタイヤは、タイヤチェーンに比べて軽量で取り付けやすく、路面を傷つけないというメリットがあります。

スパイクタイヤ:
スパイクタイヤは、タイヤの表面に金属製のスパイクが付いたものです。
スパイクタイヤは、スタッドレスタイヤよりもさらに強力な滑り止め効果を持ちます。
スパイクタイヤは、雪や氷の上を食い込むように走行できるので、雪道の走行に最適です。
スパイクタイヤのデメリットは、重量が重く、取り付けが難しいこと、路面を傷つける可能性があることです。

滑り止めスプレー:
滑り止めスプレーは、タイヤに吹きかけることで、タイヤの表面に粘着性のある膜を作るものです。
滑り止めスプレーは、タイヤの滑りを防ぎ、グリップ力を高める効果があります。
滑り止めスプレーは、タイヤの交換や取り付けが不要で、手軽に使用できるというメリットがあります。
滑り止めスプレーのデメリットは、効果が一時的で、定期的に吹きかける必要があること、タイヤの摩耗を早める可能性があることです。

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