こんにちは、自転車のキーマートです。
今日は、雨の日に自転車で走るときに注意するべきことについてお話ししたいと思います。
雨の日は、自転車に乗るのを避けたいと思う人も多いでしょう。
しかし、通勤や通学、買い物などで自転車を使わざるを得ない場合もありますよね。
そんなとき、どのように自転車に乗れば安全なのでしょうか?
まず、雨の日の自転車事故の発生率と重傷度について見てみましょう。

警察庁の統計によると、令和2年に発生した自転車事故のうち、雨の日に発生したものは約1割でした。
しかし、雨の日の自転車事故の重傷度は、晴れの日の約1.5倍と高くなっています。
つまり、雨の日に自転車に乗ると、事故に遭う確率は少なくないし、遭ってしまったら大怪我をする可能性が高いということです。
では、なぜ雨の日の自転車事故は重傷度が高くなるのでしょうか?
その理由は、主に以下の3つに分けられます。
- 視界が悪くなる
- 路面が滑りやすくなる
- ブレーキの効きが悪くなる
これらの要因により、自転車の操作が難しくなり、転倒や衝突のリスクが高まります。
特に、傘を差しながらの自転車運転は、視界をさらに遮り、バランスを崩しやすく、ブレーキがかけにくくなるため、非常に危険です。
実際、雨の日の自転車事故の約4割が傘差し運転によるものでした。
傘差し運転は、道路交通法や都道府県の規則で禁止されており、罰金や反則点数の対象になります。
絶対にやめましょう。
では、雨の日に自転車に乗るときには、どのような防止策をとればよいのでしょうか?
以下に、おすすめの対策をいくつか紹介します。
- 雨具を着用する
- 滑りやすい路面を避ける
- 速度を落とす
- 両手でハンドルを握る
- 事前にブレーキを調整する
- 自転車保険に加入する
雨具を着用することは、自分の身体を雨から守るだけでなく、視界を確保したり、寒さや風邪を防いだりするためにも重要です。
雨具には、レインコートやレインパンツ、レインシューズカバーなどがありますが、自転車用のものを選ぶとより快適に走れます。
自転車用の雨具は、耐水圧が高く、通気性が良く、動きやすいデザインになっています。
また、レインバイザーやハンドルカバーなども、雨から顔や手を守るのに役立ちます。
滑りやすい路面を避けることは、転倒やスリップを防ぐために必要です。

特に、白線やマンホール、鉄板、落ち葉、水たまりなどは、濡れていると非常に滑りやすくなります。
これらの路面に乗るときは、ハンドルを切らないように注意しましょう。
また、カーブや坂道も、滑りやすくなりますので、速度を落として慎重に走行しましょう。
速度を落とすことは、ブレーキの効きが悪くなることに対応するためにも必要です。
雨の日は、ブレーキシュー(ブレーキのゴム)が濡れて、制動距離が長くなります。
そのため、いつもより早めにブレーキをかけるようにしましょう。
また、ブレーキをかけるときは、前輪と後輪の両方を使うことが大切です。
前輪だけを使うと、前に飛び出してしまう可能性があります。
後輪だけを使うと、制動力が弱くなります。
両方を使うことで、安定した制動ができます。
両手でハンドルを握ることは、バランスを保つためにも重要です。
片手で運転すると、ハンドルがふらついたり、ブレーキがかけにくくなったりします。
特に、傘を差しながらの片手運転は、危険ですので、やめましょう。
雨の日は、両手でしっかりとハンドルを握り、ブレーキをすぐにかけられるようにしましょう。
事前にブレーキを調整する:
ブレーキの効きを良くするためにも有効です。
ブレーキシューは、摩耗や汚れによって効きが悪くなります。
そのため、定期的に清掃や交換を行うことが必要です。
また、ブレーキワイヤーの張り具合も、ブレーキの効きに影響します。
ブレーキワイヤーが緩んでいると、ブレーキレバーを引いてもブレーキシューが動かないことがあります。
その場合は、ブレーキワイヤーの調整を行う必要があります。
ブレーキの調整は、自分で行うこともできますが、自信がない場合は、自転車屋さんにお願いするのがおすすめです。


自転車保険に加入する:
自転車保険は、自転車事故による損害賠償責任や治療費などを補償してくれる保険です。
自転車事故は、自分だけでなく、他人や物にも被害を与える可能性があります。
その場合、高額な賠償金を支払うことになるかもしれません。
自転車保険に加入しておけば、そのようなリスクを軽減することができます。
自転車保険は、自動車保険や火災保険などの付帯サービスとして提供されることもありますが、専用の自転車保険もあります。
自分の走行頻度や条件に合わせて、適切な自転車保険を選びましょう。
以上、雨の日に自転車に乗るときに注意するべきことと、防止策についてご紹介しました。
雨の日は、自転車に乗るのを控えるのが一番ですが、それができない場合は、雨具やヘルメットなどの装備を整えて、速度を落として、周りに気を配って走りましょう。
そして、万が一の事故に備えて、自転車保険に加入することも忘れずにしましょう。
自転車に乗ることは、雨の日でも楽しいことができる趣味です。
ぜひ、安全に気をつけて、自転車のある暮らしを楽しんでください。
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