
「歩道に自転車通行可の標識がないときはどうするの?」「子どもを乗せてるときは歩道でもいいの?」——最近、こうした疑問が急増しています。
実際、道路の構造や標識の有無によって判断が難しいケースが多く、利用者の混乱が広がっています。
この記事では、自転車安全整備士としての視点から、「歩道と車道、どちらを走るべきか?」というテーマについて、最新の交通ルールと実際の運用を交えてわかりやすく解説します。
🚲原則は「車道走行」、ただし例外あり
まず大前提として、自転車は「軽車両」扱いであり、原則として車道の左側を通行する義務があります(道路交通法第17条)。
これは全国共通のルールです。
しかし、すべての道路で車道走行が求められるわけではなく、以下のような例外が認められています。
🛣️歩道を走ってもいいケースとは?
1. 「自転車通行可」の標識がある場合
- 青い丸型の標識に「自転車通行可」と書かれていれば、歩道を走行可能。
- ただし、歩行者優先であり、徐行(時速4〜5km程度)が義務。
2. 13歳未満・70歳以上・身体障がい者
- 安全確保のため、歩道走行が認められています。
3. 車道の状況が危険な場合
- 交通量が多い、道幅が狭い、工事中などで危険と判断される場合は、歩道走行が可能。
- ただし、「危険かどうか」はあくまで自己判断ではなく、客観的な状況に基づくべき。
❓「標識がない歩道」はどうする?
ここが最も混乱しやすいポイントです。
- 標識がない=原則として歩道走行不可
- ただし、前述の「例外条件」に該当すれば走行可能
つまり、「標識がないけど、子どもを乗せている」「車道が狭くて危険」などの状況なら、歩道走行は認められる可能性があります。
ただし、その場合も歩行者優先・徐行が絶対条件です。
⚠️違反するとどうなる?
2026年4月から導入される「青切符制度」により、軽微な違反でも反則金が科されるようになります。
- 歩道の通行違反:反則金6,000円
- 徐行義務違反(歩道でスピードを出す):反則金5,000円
違反と判断されるかどうかは、警察官の現場判断による部分も大きいため、曖昧な状況では慎重な行動が求められます。
🛠️自転車安全整備士からのアドバイス
日々のお客様との会話の中で感じるのは、「ルールは知っていても、現場では迷う」という声の多さです。
特に子どもを乗せたママチャリや高齢者の方は、「安全を優先したいけど、違反になるのでは?」という不安を抱えています。
そこでおすすめなのが、「標識の確認+状況判断+徐行の徹底」という3つのポイントです。
- 標識があるかどうかを確認する習慣をつける
- 車道が危険なら、無理せず歩道へ。ただし徐行
- 歩行者がいる場合は、必ず止まるくらいの気持ちで
また私自身も小学生の子供を持つ親ですが、子供と一緒に自転車で走るとき、親はどうするの?というところ。
子供は13歳未満なので歩道を走れますが、その子を連れた保護者は車道を走るべきなんでしょうか?
これも微妙なラインなのですが、親が一緒に歩道を走ることも「安全確保のため」であれば認められるケースがあります。
つまり、親が車道を走らなければならないとは限りません。
原則として、保護者は車道を走るべきですが、以下のような状況では例外的に歩道走行が認められる可能性があります:
• 子どもが一人で歩道を走ると危険な場合(交通量が多い、見通しが悪い)
• 子どもが補助輪付きで、親がすぐそばでサポートする必要がある場合
• 歩道が広く、歩行者の妨げにならない場合
このようなケースでは、「安全確保のためのやむを得ない通行」として、警察官も柔軟に判断することが多いです。
ただし、歩行者優先・徐行(時速4〜5km程度)を守ることが絶対条件です。
📝まとめ:ルールは「守る」だけでなく「活かす」もの
- 自転車は原則車道の左側を走行
- 歩道走行は「標識」「年齢・身体条件」「危険回避」の場合のみ
- 歩道では歩行者優先・徐行が義務
- 青切符制度により違反には反則金が科される
- 安全整備士としては「標識+状況+徐行」の3点セットを推奨
ルールは、あなたと誰かの命を守る“道しるべ”です。
迷ったときこそ、ゆっくり、確かに進みましょう。
また、自転車保険への加入も忘れずに。
万が一の事故時に備える意味でも、ルール遵守とセットで考えるべきです。


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