事故った自転車は直すべき?乗り換えるべき?

こんにちは、自転車整備士の椿直之です。

皆さんは、自転車に乗っていて、事故にあった経験はありませんか?

「事故」という大げさな事態にまではならなくても、自分だけでハデに転んでしまった、または電柱などに突っ込んでしまった、側溝に車輪がハマってしまった、などはあるのではないでしょうか。

もし自分はケガしていなくても、自転車の部品が外れてしまったり、折れる、欠ける、曲がる、動かなくなる、などの症状に陥るのではないかと思います。

自転車は免許がいらず、子供でも公道を走ることができてしまう乗り物です。

正しい操作方法や交通ルールを知らずに走行し、事故を起こしてしまう可能性が非常に高いと思います。

今回はそういった事故に遭ってしまった自転車に、直して乗るのがいいのか、新しいものを買った方がいいのか、という点についてお話しします。

まず、事故でぶつけたりした場合に、「走行に影響があるかどうか」を確認しましょう。

少し試走してみて、いつものように問題なく使用できそうなら、まず安全性には問題ないかと思います。

走行に影響しない部分でありがちなのは、前カゴ、後ろカゴ、キャリア、ベルサドルあたりでしょうか。

曲がったり、歪んだりしていても、異音がするわけでもなく、自転車を走らせることができます。

樹脂製のカゴが割れてしまっている場合、中に入れる荷物に引っかかって破れたり、歩行者とすれ違う時などに接触して服が破れたりということもあるので、発見次第部品を交換すべきです。

交換費用は大体3000〜4000円程度です。

ベルも、壊れてしまっても走行に支障はありませんが、もしもの時に危険を知らせる保安装備ですので、正常に鳴らなくなってしまったら交換推奨です。

交換費用は600円程度です。

サドルは、損傷すると表面が破けてしまうかも知れませんが、破けた程度ならそこまで支障はありません。

試乗した時にカタカタいうようになると、ネジが緩んだりしている可能性があるため、走行中に脱落してしまうかも知れませんので、専門家に見てもらうと良いでしょう。

次に、試走した時に異音だけする場合です。

異音がする程度であれば、調整するだけで改善することが多いので、お店まで押して歩きましょう。

異音がする状態で継続して乗ってしまうと、部品が大幅に摩耗したり、車体や車輪にダメージを与えてしまうことになります。

異音がするケースでは、主にブレーキのズレ、泥除けの曲がり、チェーンケースの変形、その他ネジの緩みすぎなどが挙げられます。

ブレーキは少し手で触っただけでもズレが発生することもあるので、事故の衝撃では大幅に狂っているかもしれません。

ブレーキが狂っていると、車輪が回転するときにスッ、スッと定期的にこすれるような音がします。

調整だけで直せる場合は調整費用500円程度かと思います。

泥除けが曲がっている場合は、タイヤのゴムの部分に接触しているかもしれません。

接触していれば常にブーーというゴムがこすれる音がするかと思います。

うまくやれば、専門家でなくても、手でグイッと曲げれば解消できることもあります。

泥除けは、ある程度曲がったり凹んでしまっていても、車輪の回転を阻害していないようであれば、概ね正常に機能します。

専門家でも、曲がりや歪みを簡単に元通りに戻すことは難しいので、凹んでしまった見た目が気になる人は、部品ごと交換することになります。

交換費用は片側3000円程度でしょうか。

チェーンケースの歪みは、ペダルを回転させた時に、チェーンがケースにガラガラと接触する金属音が鳴ります。

これも、うまくやれば素人でも手で押したり引いたりで直せる場合もあります。

ただ失敗すると逆にチェーンが回転しなくなってしまったり、チェーンが損傷して切断するきっかけになることも考えられますので、専門家にやってもらうのが安全でしょう。

工具を使わずに手だけで直るようであれば、工賃を取らずにやってくれるところもあります。

いずれも、自分で判断できない場合もありますし、もしかしたら別の場所も損傷していたり、という可能性もあるので、お店で見てもらうのが安心です。

さて、ここからは異音がしてもしなくても、「走行に支障がある場合」を考えてみましょう。

事故で多いのが、ハンドルの曲がり、変形、ブレーキが効かない、ペダルが回らない、真っ直ぐ走れない、車輪が動かないなどの症状があります。

試走した段階で、支障があると感じた時点で、そのあとは絶対に乗るべきではありません。

動かすこと自体が大変かもしれませんが、必ずお店で専門家に、「事故が起きたためにこうなった」と伝えるようにしてください。

例えば事故が起きたことを伝えずに、「ハンドルが曲がってしまった」ことだけを伝えると、ハンドルだけしか見てもらえないこともあります。

事故だと伝えれば、腕のいい専門家であれば、

「こことここを直さなければならない。それにはいくらかかる。そんなにお金をかけるくらいなら新車を買ったほうが安い。」

という説明をしてくれると思います。

ハンドル曲がりの場合は、明らかにタイヤの向きと違う方向にハンドルが向いてしまっている場合です。

ズレた向きだけ調整するだけで直る場合もありますが、ハンドルバー自体が変形していることも考えられます。

いずれにしてもそのままでは正常なハンドル操作ができず、更なる事故を起こしかねないので、早急にお店に持ち込みましょう。

調整なら500円程度、ハンドルバーごとの交換だと5000〜6000円程度かかります。

ブレーキについては、効かないまたはずっと効いた状態から戻らないという状態になることがあります。

ワイヤーの切断や、ブレーキ本体、レバーの損傷によるものです。

止まることができない状態は、乗り物としては最悪の症状ですので、絶対に走行してはいけません。

手で押して歩くにも制御しづらいので、気をつけてお店まで押しましょう。

ワイヤー交換で済めば1500円程度、レバーのみ交換だと2500円程度、本体のみ交換だと6000円程度かと思いますが、全部直す必要があることもあります。

ペダルが回らない症状は、自転車としてはかなりの重症です。

回ったとしても、少し濃いで回転に違和感を感じる程度でも同様です。

ペダルのついている棒部分であるクランクの変形、もしくはもっと奥のベアリング周りの損傷などが考えられます。

クランクの変形した状態はチェーンの脱落を招いたり、変な負担がかかり搭乗者の足首を傷めてしまう恐れもありますので、そのまま乗ることはできません。

左右クランクの交換で6000円程度、ベアリング部分のブラケット交換で9000円程度かと思います。

ハンドルは曲がっていないのに真っ直ぐ走れない場合、フロントフォークが変形している可能性があります。

フロントフォークだけ交換することもできますが、フォークが曲がるほどの衝撃を受けている場合、前の車輪も曲がってしまっている場合がほとんどです。

車輪が曲がってしまうと横ブレが生じ、ブレーキや車体に接触してしまい、ひどいと回転しなくなっ

てしまいます。

フロントフォークの交換で10000円程度、車輪の交換だと15000円程度かかることもありますし、両方の場合もあります。

もちろん自転車の状態とお店との相談次第になりますが、走行に支障が出るほどの損傷を受けてしまった場合は、新車の購入を検討した方が良いです。

事故の場合は、修理箇所をお店で見てもらって、上記のような値段で直したその後に「やっぱりここも直さなきゃダメでした」という箇所も見つかってしまうこともあります。

お店側の技量不足というわけではなく、そもそも走行不能状態で持ち込んでいた場合などで、走れるところまで直してからでないとそれ以上の不具合箇所を発見することができないためです。

よっぽどその自転車に愛着があるならお金をかけてもいいかもしれませんが、時間もお金ももったいないですよね。

また、当然ですが上記は交換できる部品のお話をしましたが、車体本体を損傷してしまっては、直しようがありません。

直すべき修理箇所の金額やかかる時間、直した後も追加修理が発生する可能性があるかどうかまでしっかりお店と相談し、修理か、乗り換えかを検討するようにしましょう。

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椿 直之

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