電動アシスト車の説明書を読もう!スイッチの異常点滅について
こんにちは、自転車整備士の椿直之です。
今回紹介するのは、電動アシスト車の手元スイッチのエラー表示です。
手元スイッチには選択している走行モードや、バッテリーの残量、走行できる残りの距離など、走行に必要なものを表示する部分です。

と同時に、何か不具合が起きた時にはそれを知らせる機能もあります。
ふだん見慣れない表示がされていることに驚き、すぐにお店にいったり、電話してしまいがちですが、そんな時は落ち着いて、まずは取扱説明書を見てみましょう。
どんなエラーが出たら、どんな表示になる、ということがわかりやすく書かれています。
今回お客様からいただいた質問は、
「ブリヂストンの電動アシスト車で、手元スイッチのパワーモード表示の部分が点滅している」とのことでした。
取扱説明書を確認すると、こうなっています。

「スピード(車速)センサーが正しく信号を検出できない状態が続
くと点滅します。しばらく走行を続けるか、電源を入れなおしてください。
同じ症状がでる場合は、ご使用を止め、販売店で点検をお受けください。」
センサー部分のエラーなので、例えばスタンドを立てた状態(走行していない状態)でペダルを回したりすると、このような誤作動を起こしたりします。
要は、ペダルは回転しているはずなのに、今時速何キロで走っているかわからない!とセンサーが混乱してしまうということです。
説明書にあるように、電源を切るか、少し走行すると直るので、そこまで重大な不具合ではありません。
今回のお客様もその説明だけで安心されましたが、上記の対処でも点滅状態が改善されない場合は、自転車店で見てもらう必要があります。
センサーからスイッチに伸びている配線のソケットが何かの拍子に外れてしまっている可能性がありますので、それを付け直さなければなりません。
昔よりは手に入り易くなった電動アシスト自転車ですが、まだまだ年配者は「怖い、使いこなせなさそう」との理由でなかなか手が出せない人が多いようです。
慣れない道具だからこそ、何か問題にぶつかったときはしっかりと取扱説明書を読んでほしいと思います。
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